先日、モディリアーニ展の招待券をもらったので、ちょっと見てきました。
実はモディリアーニにはほとんど興味がなくて、「目ん玉のないキモイ絵を描く人」程度の認識しかなかったのですが、実際見ると違いましたよ！なめてました。スゴイですあの人（何様）。
初期の作風から順を追って見ていくのですが、だんだんとあの「目ん玉のない」「なで肩の」「細い」「ちょいキモイ」作風が確立されていくわけです。ま、目ん玉がある絵も多いんですけど。
で、じっくり近くであの「キモイ絵」を眺めていくうちに、あの「キモイ絵」が実にリアルに見えてくるから不思議。モデルの外見的な特徴はもとより、その内面までもが見事にあのスタイルに凝縮されている。リアリズムを追求する写実的な絵の対極にあって、しかし写実的なリアルさよりもはるかに見る者の内面に迫ってくるリアリティ。それこそモディリアーニの真骨頂といえるのでしょう。
というわけで、すっかりモディリアーニのファンになってしまいました。と同時に、振り返って、自分は生き方にしろファッションにしろ自分流の「スタイル」がぜんぜん確立できてないな〜と反省した夏の日でありました。せめていたずら書きの「画風」ぐらい確立してみるか…(；´Д｀)
そうそう
同時開催している「塩田千春展」の方も見てきましたが、こちらはこちらである意味見ごたえありです。なんちゅーかダーク。
