朝は必ずインスタントコーヒーを飲む。もう何十年もの習慣だ。
ネスカフェだかブレンディだかあまり気にしてないのだが、たぶんどっちかだ。
名のあるブランドは値段が意外とする。一度スーパーで格安なインスタントコーヒーを買って帰ったことがあったが、これは不味くて失敗だった。やはりある程度値段がするコーヒーでないとだめなようだ。
で、インスタントながらまあまあ普通に美味しく飲めるのだが、ときどき、めちゃめちゃ不味い時がある。いや、あった。
原因を追求することもなくて、なんとなく不味いな・・・と思いながらもさほど気にせず飲んでいたのだが、最近ふとした記事を読んで、その原因がようやく判明した。
その記事は、『お湯は二度沸騰させるな』というような記事で、水道水を何度も沸騰させる有害物質が発生するだとかなんとかという内容だった。そういう話は以前から小耳にしていたが、あまり気にとめてなかったし、いつも奥さんが一度沸騰させたやかんを再度沸騰させてコーヒーを入れていた。
だが、どうやらそれが不味いコーヒーの原因だったようだ。『二度沸騰させるな』という記事には最沸騰したお湯は体に有害である、という理由のほかに、単純に「お湯が不味くなる」という話も出ていた。
もしや、時々コーヒーが不味いのはそれが原因か?
と気づき、あえて二度沸騰させた(しかもカンカンに)お湯でインスタントコーヒーを入れてみたところ。
不味い。時々出会うあの不味さだ。
やはり二度沸騰させたお湯で入れたコーヒーは不味かったのである。
ただそこで疑問が出てくる。
ならば、毎回不味いコーヒーになるはずではないか。
ここからは推測だが、お湯を沸騰させる程度によって、不味くなったり、なる手前だったりする、ということではなかろうか。普通はそれほどカンカンに沸騰させたお湯ではないので、さほど不味くはならないが、時々カンカンに再沸騰させたときには、あの不味いコーヒーになるのであろう。確証はないけど。
というわけで、それ以来、朝コーヒーを作るときは、やかんのお湯はいったん捨てて、コップ1杯分の水道水をあらためて沸かしてから入れるようにしている。いまのところ不味いコーヒーにはなっていない。
再沸騰水が体に有害だという話を聞いてもふ~ん、てなもんだったが、不味いコーヒーができるとなるととたんに改める。ことほど左様に人間というのは五感に訴えられないとなかなか動かないものなのだ。
そういう意味では、この確定申告時期に、裏金まみれの政権与党に対する国民の批判が高まるのは、人間として当然の動きであろう。
などと考えつつ、重い腰を上げて確定申告に着手する小生なのであった。