無料配信の新国立劇場バレエ団のコッペリアを観ました
コロナの影響で急遽無料ライブ配信が決まった4公演のラスト。 各公演とも4〜5万人が視聴していたとのことで、好評を博しているようです。
ちょうど先日娘が発表会でコッペリアの「曙の踊り」を踊ったこともあって、本物のコッペリアを楽しく観させていただきました。
感想を一言でいうと、やっぱりバレエって芸術と言われるだけあるなあと。
プロのパフォーマンスを観ると、とにかく綺麗。
動きがピタピタ止まる。止まった瞬間が一枚の絵画のように美しい。
そしてその美しさの背後にあるダンサー達のひたむきな努力。
昔はバレエダンサーなんて自分とは関係のない特別な存在でした
しかしこの歳になって、実は彼らも我々と何ら変わらない人間であること、しかしその美しいパフォーマンスの裏には凄まじい努力とバレエへの情熱が隠れていることを想像できるようになると、見え方がガラッと変わってきました。
美しいパフォーマンスとそれを支える凄まじい努力、バレエにかけるひたむきな想い。
それらが観る側の中で渾然一体となることで、えも言えない感動を生むのだなあと改めて思った次第です。
もうね、プリンシパルの美しいダンスはもちろん、指先まで一糸乱れぬ群舞を見ただけで涙がちょちょ切れる(表現が古い)。どんだけ努力してきたんかと。
そんなふうに思えるようになったのはそれなりに人生を重ねた年の功というのもあるでしょうが、やっぱり子どもがバレエを習っていることが大きいのでしょうね。
しょせん習い事レベルとはいえ、前回の発表会を経てバレエの楽しさがなんとなくわかってきた様子。このままもう少し楽しさを追求してくれるといいなあ。
あ、あと「絢爛たるグランドセーヌ」というバレエ漫画。プロを目指すバレエ少女の日常を描いた漫画なのですが、なるほどバレエダンサーってこんな思いで日々がんばってるんだということがわかってダンサーの見え方が変わります。バレエ鑑賞の前におすすめです。