気温25度以上を夏日、30度以上を真夏日、35度以上を猛暑日、というそうです。ここのところやや気温も和らぐ夏日の日もありますが、まだまだ真夏日や猛暑日も続いています。
映画ファンにはおなじみのリチャード・カーティス監督の作品を2本立て続けに観ました。
ラブ・アクチュアリー
ラブ・アクチュアリーは2004年のイギリス映画です。かなり以前から友人からいい映画だよと言われていておすすめされていたのですが、なかなか見る機会がなかった作品。
「ラブ・アクチュアリー」★★★☆(何度も観れます)
12月のロンドン。クリスマスを目前に控えた浮き足立つ季節を舞台に、男女19人の登場人物が織りなす、それぞれの愛の形を同時進行で描いたハートウォーミングな群像ラブ・コメディ!出演はヒュー・グラント、エマ・トンプソン、アラン・リックマンほか。(Amazon商品紹介より)
いわゆるグランドホテル形式で、様々な形の「ラブ・アクチュアリー(正味の愛とでも訳すべきか)」が展開され、涙腺をかなり刺激してくれました。うむ、たしかにほっこりするいい映画。かわいらしい少年の演技が泣かせてくれます(『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョジェン・リード役トーマス・ブロディ=サングスター)。
いい人しか登場しない癒やし系映画です。俳優陣も誰もが主役級でえらく豪華。ただし、男女の素っ裸が出てくるので子供と一緒には見ないほうがいいです。
アバウト・タイム
一方、「アバウト・タイム」はそれからちょうど10年後、2014年の同じくリチャード・カーティス作品。邦題の副題が「愛おしい時間について」となっているように、「ラブ・アクチュアリー」が様々な形の愛情をシンプルにテーマにしたラブコメディだとすれば、こちらは更に進んで、時間をからめた愛情をテーマにしたラブコメディとなっています。
主人公の青年は自分の過去を行ったり来たりできるタイムトラベル能力を持っています。その能力を使って理想の彼女探しに奮闘するところから物語は始まります。
「アバウト・タイム」★★★(何回か観たほうがいいかも)
恋愛映画の達人、リチャード・カーティス監督引退作! いまなおランキングの上位を占める人気作『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』『フォー・ウェディング』などロマンティック・コメディの数々を生んできた偉才リチャード・カーティスの映画監督としての集大成。(Amazon商品紹介より)
タイムトラベル映画につきもののサスペンス要素もないことはないのですが、本筋はそこにあらず。過去に戻れるというSF設定をうまく使って、今を生きる事の素晴らしさを描く人生讃歌の物語でした。こちらもほぼ悪人が登場しない癒やし系映画。主人公の二人がとにかく魅力的。ちょっと「5つの銅貨」を思い出しました。
どっちがおすすめ?
2本のリチャード・カーティス映画。落ち込んだときに観るときっと心を癒やしてくれることでしょう。時間がないのでどっちがオススメ?と聞かれたら、とりあえず話が単純な「ラブ・アクチュアリー」をどうぞ。「アバウト・タイム」は実は考えれば考えるほど味が出てくる映画なので、じっくり見たいときに。
あとどちらの映画にも重要な役どころを英国の俳優ビル・ナイが演じていますが、これがまたいいんですよね。えっ、ビル・ナイ知らない?あのパイレーツ・オブ・カリビアンのデイヴィ・ジョーンズ船長ですよ。
ちなみにどちらもアマゾンプライムビデオで視聴できますが、「アバウト・タイム」は視聴期間8月末までになっているので観るならお早めに。