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PDA・デジモノ・その他雑多なジャンルからのレポートやWeb情報、テキトーに書かれる私的日記などからなるブログです。不定期更新。(・∀・)ノ ヨッポ

【映画】星の王子ニューヨークへ行く2はけっこう泣けるよ

エディ・マーフィーをスターダムに押し上げた「ビバリーヒルズ・コップ」が1984年、「ビバリーヒルズ・コップ2」が1987年。「星の王子ニューヨークへ行く」がその翌年の1988年なので、僕がちょうど大学生の頃。

ビバリーヒルズ・コップを高校生のころに見て、これがめっちゃ面白くて、前作の「48時間」だとか「大逆転」だとかもこれまた傑作、当時はすっかりエディのファンになっていて、「星の王子ニューヨークへ行く」も当時ワクワクしながら観たものです(とんねるずがモノマネしてたっけ)。

ところが、あれだけヒットを連発していたエディ主演の映画も、この「星の王子」以降はパッとしなくなって、エディが出てるから見に行こうかと思えるような映画はほとんどなくなってしまった(48時間パート2ぐらい)。エディ自身も落ち目を自覚していて一時期役者をやめようかと思っていたそうな。

そんなエディを久々に見たくなる映画が、今月からAmazonプライム・ビデオで独占放映されている「星の王子〜」の30年ぶりの続編、「星の王子 ニューヨークへ行く2」。原題「Coming 2  America」(前作が「Coming to America」)。楽しみにしていたので早速見てみました。

実はパラマウントは映画館で公開する予定だったけど、コロナ禍で上映を断念したそうで、Amazonに1億2500万ドルで売却したそうな。日本円でおよそ136億円Amazonすげー…。プライム会員はただで見れるのでラッキー。

星の王子ニューヨークへ行く2はけっこう泣ける

「星の王子ニューヨクへ行く2」★★★☆(思い出補正でも面白いよ)

Amazonのレビューでは結構ボロクソにこき下ろされてるけど、そんな真面目に見る映画ではないので僕はとても面白く見れた。確かにストーリーはご都合主義というか、特に見るべきところはないけど、とにかくみんな楽しそうにやってるところがいいのだ。

ほとんどのオリジナルのメンバーが(あのジェームズ・アール・ジョーンズも90歳で御達者!)出演してくれていて、それだけでも満足なのに、モーガン・フリーマンだとかウェズリー・スナイプスだとか、ジョン・レジェンドだとか、やたら出演者が豪華。劇中に登場するアーティストもたぶん、アメリカ人からすると有名人ばっかりだと思うと、どんだけ金掛けてんねんと思ったり(1の倍かかってるらしい)。あとエディの実の娘が二女役で出演しててこれがエディそっくし

まあ、ストーリーのショボさを見栄えでカバーしてると言われればそのとおりかもしれないけど(笑)、結末はハートウォーミングだし、夫婦だとか親子の絆、僕にとって泣きポイントもしっかり入ってるし、ミュージカルかと見紛うノリノリの音楽もゴキゲン(死語)だ。

もしこれを映画館に観に行ったとしてたらどうか。やっぱり終始ニコニコしながら、笑って泣いて、満足して帰ったんではないかなあ…。

ということで、前作が懐かしい人、思い入れがある人にはおすすめしておきます。ラストのランディ・ワトソン&セクシーチョコレートのライブ、We are family、往年のキャストの表情見てるだけで泣くよ。

あ、ちなみに前作同様、入浴係の侍女のシーンもあるけど、残念ながら美女のトップレスは見れません(別のものは見れる)。

ちょっと蛇足

ところで、ビバリーヒルズ・コップシリーズの監督、1は人情味溢れる演出が光る「ミッドナイト・ラン」のマーティン・ブレスト。2はおしゃれで都会的な映像美で魅せる「トップガン」のトニー・スコット。どちらも大ヒット。

ところが、実はこのシリーズには全くと言っていいほどヒットしなかった「3」が存在する。その監督が前作「星の王子」の監督ジョン・ランディス

ジョン・ランディスといえば言わずとしれた「ブルース・ブラザーズ」であり、はたまた傑作「大逆転」であり「サボテン・ブラザーズ」であり、「狼男アメリカン」からのマイケルジャクソンスリラー」である。巨匠と言っていい。

満を持しての登板だったのかもしれないが、しかしやはりこの3はいただけない(流石の僕も途中で見るのを止めた…)。エディ本人も「カス映画」って言ってるらしい。わかる

オリジナル映画の続編は失敗するというが、オリジナルに勝るとも劣らないと言われる続編も結構あって(ゴットファーザー、エイリアン、ターミネーター、マッドマックス、デスペラードなどなど)ビバリーヒルズ・コップ2もその一つだろう(星の王子2も僕的には入れたい^^)。

しかし3となると成功した例は数えるほどしかない(スター・ウォーズジェダイの復讐とかトイ・ストーリー3とか。あとバック・トゥ・ザ・フューチャー3もドクの純愛ストーリーとして泣ける傑作だと思う)。

続編を超える続編っていうのは奇跡のようなもんなんでしょうねえ。


星の王子 ニューヨークへ行く 2